「パート勤務の私、月、いくらから所得税が引かれるの?」
「先月は所得税が引かれていなかったのに、今月は所得税が引かれてる!」
パート勤務の所得税についての疑問を感じたことはありませんか?
正社員なら社会保険や所得税は引かれるという認識はあっても、パートの所得税は答えに困ることもありますよね。
「パートだから所得税は引かれない?」
いえいえ、そんなことはありません!
パートの所得税は月いくらから引かれるのかについて、具体例をあげてお話していきます。
所得税は月88,000円を超えると引かれる
88,000円を超えると所得税が引かれます。
88,000円というのは、その月の給料から社会保険料を引いた後の支給額のことです。
パート・アルバイト、そして正社員も、所得税の考え方は同じです。
給与の所得税がいくらになるかは、源泉徴収税額表で確認できます。
源泉徴収税額表については、こちらの記事のなかほどを参考にしてみてください。
パート勤務Aさんの具体例で解説
具体的なパート勤務Aさんの例でみていきます。
【例】パート勤務のAさん
時給1,000円のAさんが月90時間働いた場合の所得税は?
【Aさんの現状】
扶養家族:なし(0人)
雇用保険:加入(一般の事業)
<支給>
基本給 90,000円 ← 90H×@1,000
<控除>
雇用保険 270円 ← 90,000×3/1,000
所得税 180円 ← 89,730(90,000-270)にかかる所得税額
<差引支給額> 89,550円
88,000円を超えたら所得税が引かれる具体的なイメージがつかめたでしょうか?
さて、月々引かれている所得税というのは、実はおおよその金額なんです。
金額と扶養の人数だけでみた、ザックリとした金額を引かれているのです。
おおよそで月々引かれる所得税を年でキチッと計算するのが、そう!年末調整なんですね。
多く引かれた所得税は年末調整で戻ってくる
毎月の給与の金額によっては、所得税が引かれる月があったり、所得税が引かれない月があったり、そんなこともありますよね?
所得税は、その年1年間で計算されます。
その調整を行うのが、年末調整です。
年末調整と聞いただけで、「面倒だわ~」と思われるかもしれません。
・・・と、その前に!
よく耳にすることがある「103万円の壁」については、こちらを参考にしてみてください。
繰り返しになりますが、月々の給料から引かれている所得税は、実はざっくり計算された金額なので、それをキチッと精算してくれる年末調整はとっても大切なんですね。
例えば、夏だけ仕事がとても忙しくて、沢山働いたぶん、所得税も引かれていたという場合は、年末調整で引かれた所得税が戻ってくる可能性大!というわけなんです。
さらに、生命保険料を支払っていたり控除がある場合は、引かれた所得税がマルッともどってくるケースもあるんです。
おしまいに
パート勤務の場合、88,000円を超えると所得税が引かれます。
給与が月によってまちまちで、所得税が引かれたり引かれないという場合もあります。
多く引かれてしまった所得税がある場合は、年末調整できちんと戻ってきます。
年末調整は、正社員だけでなく、パートにとっても大切な申告ということになりますね。
年の途中で退職し、年末調整の対象にならない場合は、確定申告をお忘れなく!