女性の心理描写が素晴らしい唯川恵さんの作品

  • 2017.06.09
女性の心理描写が素晴らしい唯川恵さんの作品

「女性が描かれた作品が読みたい」といえばこの方、唯川恵さん。

唯川恵さんの作品は大好きで、ほぼ読んでいるのではないかと思います。

読書大好きという程でもなく、沢山の本を読んでいるという訳でもない私ですが、そんな私でも本当に読みやすいです。

 

唯川恵さんは、約10年のOL生活の後に、作家としてデビューされました。

唯川恵さんの作品に出合った頃、この経歴にも惹かれました。

「肩ごしの恋人」は直木賞を受賞しています。

唯川恵さんの作品は、女性の心理が巧みに描かれているところが魅力です。


肩ごしの恋人 (集英社文庫)

 

「燃えつきるまで」

テレビドラマ化された作品です。

「恋愛偏差値」第一章。

テレビドラマが大好きな私、「恋愛偏差値」はとても印象に残っています。

中谷美紀さんと岡田准一さん(原作では岡田さん演じる役どころはありません)、本当に素敵でした。

突然の失恋から、順調だった仕事がうまくいかなくなったり、自分自身まで見失ってしまう。

失恋の深い苦しみから現実を受け止めて前に進まなくてはならない姿に共感する人も多いのではないでしょうか。


燃えつきるまで (幻冬舎文庫)

恋愛偏差値 VC1 第一章「燃えつきるまで」 [VHS]

 

「永遠の途中」

自分の人生、自分自身が選んできたはずなのに、あの時もしああしていたら、あの時もしあちらを選択していたら…。

私もよくそんなことを考えてしまいます。

人生一度きり、IFの人生なんてないとわかっているのに。

結婚を選択した女性と仕事を選択した二人の女性の20代から60代までが描かれています。

相手を羨んだり、嫉妬や焦る気持ち。

女性というのは、比較してしまう生き物なのです。

よ~くわかります。

たまにふと読み返したくなる作品です。


永遠の途中 (光文社文庫)

 

「泣かない鳥は空に溺れる」

「泣かない鳥は空に溺れる」は、母と娘の関係がテーマになっています。

唯川恵さんの作品は、仕事をしている女性と専業主婦であったり、既婚の女性と未婚の女性だったり、様々な立場や環境で対比する女性が描かれていることが多いと感じますが、

母と娘、今度はそうきたのね!といった印象でした。

母と娘であるということは、女性と女性ですよね。

最後に恐さが残る作品だと思います。


啼かない鳥は空に溺れる

 

おしまいに

長編作品を取り上げましたが、「息が止まるほど」、「愛ににたもの」などの短編作品もおすすめです。

女性の怖さが描かれている作品もありますが、女性なら共感できる作品が大変多いです。

 

7月からは、「セシルのもくろみ」がテレビドラマ化されて、スタートします。

ドラマでも、原作に忠実に女性の心理がうまく描かれていることに期待しています。


セシルのもくろみ (光文社文庫)